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日本近海に出現する鉢クラゲ類の中で最大となるエチゼンクラゲは、今から約85年前(1920年大正9年)に福井県高浜町音海(おとみ)沿岸に設置された大型定置網で確認され、その場所が越前(えちぜん)地方(福井県)であったことから、エチゼンクラゲと呼ばれるようになりました。和名ではそう呼ばれていますが、決してこの地域で発生しているものではありません。
このクラゲの大量発生により、多くの漁業者に影響を与え“厄介物”として扱われ、関係者により様々な対策が考えられています。
【形の特徴】 傘はボールを2つに切ったような半球状で、直径は60〜100cm、まれに200cm(体重60〜150kg)にもなります。色は、半透明のベージュ、グレイ、ピンク色で表面はザラザラしたサメ肌状です。
大きな傘の下から垂れ下がった太い足のような部分を口腕と言いますが、その先の方はシャープな三角形状で、先が左右に向かっています。
口腕の下には細いひも状の触手(しょくしゅ)の他、チョコレート色の長い糸状付属器が多数あり、その長さは傘径の3〜5倍(最大5m以上)にもなります。
寿命は1年以内と言われています。
元福井県栽培漁業センター所長 安田徹
大量発生の背景には、クラゲの発生源の一つとされる中国大陸沿岸での開発が進んだことで、海水の富栄養化が高まり、クラゲのえさとなるプランクトンが増加したことや、周辺海域の漁業資源の乱獲で、えさを取る競争相手の魚が減るなどしたことが原因と考えられています。
その他にも、地球温暖化などにより冬場の水温上昇でクラゲになる前の幼生段階での細胞分裂が促進され、個体数が増える傾向もあるようです。
今年は発生箇所が南にずれたことで、従来の対馬海流に乗って日本海北上、それに加えて、黒潮に乗る「南回り」ルートができたことで四国や和歌山、房総半島沖等の太平洋側でも確認され、日本列島全体が包囲されつつあります。
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写真提供:宮津エネルギー研究所水族館
昨年に続き、今年もこのエチゼンクラゲが日本海沿岸に大量発生し、漁獲量の低下、しけや急潮も加わり、網が破られ、さらに刺胞(※注)による手・目のかゆみや痛みなど、多くの漁業者に影響を与えています。
このような状況の中、新しい漁具(網)の開発やクラゲを海上で駆除する装置の開発、このクラゲを素材とした土壌改良材としての活用実験が行われています。
※注:刺胞…クラゲの仲間が持っている毒のある器官。ばね仕掛けのようになっていて、触れると小さな棘が飛び出す。
“厄介物”と当店自慢の“アイスクリーム”のコラボレーション!クラゲの体は、約95%が水分、残りの5%のうち2%がコラーゲン。コラーゲンは、タンパク質の一種で、肌荒れや抜け毛、動脈硬化防止に効果があり、そのうえクラゲは低カロリー。化粧品や健康食品の成分として利用されています。そのクラゲを細かくカットしアイスクリームに混ぜました。厄介者の意外な効果が期待できるかも?どうぞ、食感をお楽しみください。
製造者 ミルク工房そら さんのコメント
クラゲの生臭さを消すため、自慢の牛乳に漬け込むことで解消しました。ぜひ、濃厚なミルク味とコリコリとした食感をお試しください。
▲エチゼンクラゲ入りアイスクリームは、京の丹後屋オンラインショップで購入できます!
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